経営工学A第8回

在庫管理の基本的な方式の1つである、定期発注方式を説明した。発注量を求める考え方が大事。

本日の授業内容
1.在庫量の変動

  • 在庫量は、入庫(仕入れ、生産)によって増え、出庫(販売、出荷)によって減る。

2.定期発注方式の在庫管理

  • 工場などの製造系で良く使われる在庫管理方式。生産に使われる、原材料や部品の調達をイメージしよう。
  • 決めなければならない量は、発注サイクル発注量。このうち、発注サイクルは生産計画の期間に準じて決められる。
  • 発注量を決める原則は「この仕入れで賄わなければならない期間において欠品が発生しないこと」である。
  • 従って、「発注量+発注日における在庫量>発注日から次の次の納入日までの出荷量」でなければならない。右辺の量は当然予測となるが、一番簡単な予測は、「(過去の1日あたりの平均出荷量)x(発注日から次の次の納入日までの期間)」である。ここで、「発注日から次の次の納入日までの期間=調達リードタイム+発注サイクル」であることに注意しよう。
  • 調達リードタイムとは、発注から納入までにかかる日数である。
  • 用意したデータを用いて、調達時間(リードタイム)3日、発注サイクル7日とした時の、最低限必要な(安全在庫をゼロとしたときの)発注量を求めた。
  • この発注量であれば、およそ50%の確率で欠品する。欠品を減らすためには安全在庫が必要だ。安全在庫については次回勉強する。

以上。